理事長あいさつ

理事長 神戸直日

 令和4年8月の定例総会におきまして理事長に選任されました。

  ここに先人の皆様及び関係者の皆様に衷心より感謝とお礼を申し上げます。
 組合員の皆様には、引続き当組合の運営等につきまして、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 HPの掲載にあたり、苗木生産者として現在考えていることを述べたいと思います。

 先ずは、新しい時代に合った苗木作りをしてまいりたいと思っております。
 コンテナ苗はまだ新しい苗木作りのため、育苗技術が確立されておりませんが、ここ数年カラマツ苗の需要が急増してきました。こうしたなか、主流になってきたコンテナ苗の生産に力を入れたいと考えています。
 その中では、優良なカラマツの種子の確保が重要となっています。
 国では精英樹から選ばれた第一世代エリートツリーの中から、第二世代のエリートツリーが作られました。成長の良いエリートツリーの種による苗木作りが重要になってきます。長野県でも米子採穂園にエリートツリーの苗が植えられており、まもなくその種が取れるようになり、大きな期待を寄せております。
 次に、ここ数年需要が増加してきたカラマツ苗の生産について考えてみます。
 まず苗の育成の方法から、裸苗とコンテナ苗に大きく区別することができます。
 国有林では、コンテナ苗を主流として植える中、コンテナ苗の特徴として、植える時期を選ばないことが、労働力の平準化など裸苗にくらべると有利なことは間違いないと思います。
 これからの苗木作りは良い苗を作るのは当然であり、植林後の初期生長の良い苗が必要となってきます。拡大造林時代は人手があり下刈りは約10年が必要でした。近年は、下刈をなるべく少なくする方法が検討されています。
 我々苗木生産者はそのニーズに合せた、良質の苗を生産することが必要となってきます。
 私たちは、これまでの経験・実績・技術に基づき、品質の保証された苗木を安定的に供給していくことに大きな責任と使命感を持ち、組合員相互が連携して対応してくことが最も重要であると考えております。